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外資系戦略コンサルタントの思考と興味

デジタルとビジネスと人の関わりについて、考えごとをしています

良い道具にこだわる

これは一般的にも言われることですが、良い道具にこだわる、ということは生産性やモチベーションを向上するためには、けっこう大事なことかと思います。例えば、僕も愛用しているPCマウスが先日故障してしまい、代替品で仕事をしているのですが、なんとなく気分が乗らないし、生産性も少々低下しているような気がします。

「よし、じゃあ良い道具にこだわっていこう!」となる前に、いくつか考えるべき事があったので、今日はそれを共有したいと思います。

そもそもこだわるべき道具は何か?

何事もまずは対象を明確にするのが大事です。何でもこだわるというのも良いかもしれませんが、お金も限られるのが通常なので、自分がこだわるべきものは何なのかを最初に考える必要があります。まず検討すべき軸を置いて、段々と具体的に考えていくのが良いでしょう。<例:考える際の軸>

  • 利用シーン(仕事、日常生活、移動、趣味)
  • 使用する場所


出発点は何でも良いのですが、網羅的になっているかを気をつけましょう。後になって、「本当は枕にこだわるべきだったのに!」ということにならないように・・・。また、ちょっと難しいですが、現状の問題に焦点をあてて考えていく方法もあります。

そして次の段階として、列挙した道具を評価していきます。こだわるべき道具を見つけるのだから、

  • 使用頻度・時間
  • 思い入れの強さ


のような軸で検討すると良いかもしれません。時間という定量的な指標と、自分の好みという定量的な指標の2つで評価すれば分かりやすいです。
例えば、「使用頻度が高くて、思い入れも強い」のであれば、こだわるべき道具と言えるでしょうし、「使用頻度は低いけど、思い入れは強い」というギャップのある状態であれば、「本当はそれほど使っていない。そんなに凝るべきものではないのかも・・・」という自問自答の機会にもなります(笑)

コンサルタントの僕にとっては、最も重要な道具は、PC、マウス、ノート、ペンです。PCについては最近、新しいラップトップがあったほうが良いかもなぁ、と検討中。また、考え事を促進する点では、家にホワイドボード(会議室にあるやつです)を導入しました。ひとりブレスト、ちょっとしたスケジュールの整理、資料の下書きなど用途は無限。大変重宝しています。

こだわる、の方向性とターゲット

これは道具によって違いますが、製品評価軸に近いかもしれません。"こだわる"という概念を少し掘り下げてみると、こんな感じ。

  • 高価である
  • 機能性が優れている
  • 見た目がカッコイイ
  • 世の中で人気が高い etc.


機能性を重視する、と決めてしまえば見た目は気にしなくても良いでしょうし、流行に乗る!みたいな方針であれば、多少使いにくくても良いでしょう。目指すべき方向性を違えると、後で後悔するものです。ターゲットというのは、具体的な製品だったり、価格帯を考えるということですね。

いつ揃えるべきか?

ロードマップというと大げさですが、お財布事情や生産性の向上(効果創出)を見据えて、じゃあ何をいつまでに揃えたいか、揃えるべきかということを検討しましょう。もちろん、全部今すぐ揃えられるなら、大人買いしてしまうのもアプローチとしてはアリですよね。
そして肝心なのは、移行の計画。一気に入れ替えられないものや在庫が大量にあった場合はどうするか。こういうことを考えないと、使っていないものが溜まっていく一方になります。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「弘法筆を選ばず」とも言いますが、冒頭に申し上げたとおり、僕個人の意見では生産性やモチベーションへの影響って、バカにできないものがあると思います。かといって、何でもかんでもこだわりぬくというのは庶民には難しいので、そこはまず到達すべきレベル感を決めて、かつメリハリをつける。そして、計画的に揃えていく・・・。

うーん、ホント仕事でやることと同じです(笑)
何事も段取りが大事ということで!

はてなさんの人材育成あれこれ

ここ数週間、仕事とライフワークを兼ねて、インターネット系企業のエンジニアのキャリアを調べていたのですが、はてなさんにもお邪魔して、色々とお話を伺ってきましたので、まとめておきたいと思います。


結論を言ってしまうと、Webの記事や口コミでお話されている内容と乖離もなく、Webが大好きで成長意欲の旺盛なエンジニアには、まさに天国…ではないかと思った次第です。


※当インタビュー内容の掲載については、はてなさんより許可を頂いております

はてなが求めるのは、スキルが高いのはもちろんのこと、プログラミングとはてなが大好きな人!

自分自身がはてなのサービスのユーザーであり、ユーザー視点で楽しく働く・開発して行けることが大事。

エンジニアを育てる・評価する仕組みも緩やかだが確立されている

育成に関しては、トレーニングを設けるというよりも「背中を見て育ってもらう」という哲学を持っている。また、業務やキャリアについて相談する場も豊富に用意されている。制度としては、「シニアエンジニア」というメンター制度導入が例としては分かりやすい。月1回は、はてなロールモデルエンジニアとインタビューをする機会があり、人材のケアにもとても力を入れている印象だった。

評価に関しては、仕事そのものの成果+行動スキル+専門スキルの3つの視点で行っている。面白いのは、自己評価はもちろんながら、同僚からの評価も含めて総合的に判断する点。特に、大きな要素としては"影響力"を見ているという。例えば、専門家としてIT業界全体への貢献をしているとか、スキルを活用して社内の業務改善を進めたか、など。

社内の雰囲気はわりとのんびり

エンジニアは裁量労働制で作業時間も自己管理する文化がある。だらだらと遅くまで仕事をする人はほとんどおらず、20時前には切りあげて自身の勉強や勉強会への参加などを行っている人が多いという。いわゆるSIベンダー的なハードワーク文化とはずいぶん異なっている。

まとめ - 僕の所感と今後の展望

某有名IT企業を蹴ってでも入社するエンジニアもいらっしゃるとのこと。すごく愛されている会社でありサービスなんだな、と改めて感じました。一方で、採用基準もとても厳しい。職業エンジニアや初心者は、そもそも入社不可能…。(元エンジニアの端くれだったととはいえ、僕は入社不可能な感じでした^^;)

今回の取組では、はてなさんだけではなく他インターネット企業・テクノロジー企業にもお話を伺ったのですが、どの企業も独特の価値感を持って採用・人材育成に当たっているという印象。もちろん、共通している点もあり、それがこういった企業の空気感なんだな…ととても興味深く感じました。


ここから、事業会社におけるシステム部門のキャリアモデル構築にどのように繋げていくのか、まだまだクライアントとも議論を重ねていきますが、一つのモデルケースとなるよう取り組んで行きたいと考えています。

adtech tokyoへ遊びに行ってみましたレポ

さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、今年からIT戦略部門から、Accenture Digitalという組織へ異動となりました。その中でも、デジタルマーケティングや統合された顧客体験をクライアントと共に実現していくことが求められるAccenture Interactiveというチームに所属しています。
今まではEnterprise architecture、IT governanceやIT組織変革等が主な関心領域だったのですが、これからはデジタルを使ってビジネスを如何に変革していくか、その中で専門分野となるマーケティング、UXはどう在るべきか…を考えていくことになります。組織としてのカルチャーも広告代理店やアド系企業に近い雰囲気に変わっていきそうなので、知識も見た目もマインドも、ここ数年で変化(適応)していく必要を感じています。

そう、今までの仕事と全然違うんですよね。転職したみたいな感じで。

こういった別分野へ参画する際には、googleや社内で色々と資料を調べるのも良いのですが、領域特有の"空気"を感じるため、その分野の専門家やイベントに参加するようにしており、デジタルマーケティングのお祭りであるadtech tokyoへ遊びに行ってきました。
特に興味深いと思ったのは、こちらの3点。僕らの仕事にどういった影響を与えるかは、まだ十分に分かっておらず、今後取組ながら考えていきたいです。

  • デジタルマーケティングにおけるモバイルの役割はますます重要な位置付けとなる(twitterのユーザーは78%がモバイルからつぶやいている、モバイルにおけるアドネットワークはここ数年の注目すべきトレンド)
  • 従前のwebサイトを中心としたディスプレイ広告が成熟する中で、モバイル広告および動画(オンラインビデオ)広告の領域に注目が集まりつつある
  • ブランディングキャンペーンにおけるonline/offlineの連携(例:#kissforpeace)。ユーザーを巻き込んだキャンペーンはロイヤリティを非常に高める


特に、ブランディングという領域については、Accenture Interactiveでも、ヨーロッパ等でファッションイベントを盛り上げるため、ユーザーを巻き込んだキャンペーン等を実施しており、顧客体験を強化するという観点では、自分で概念の理解と事例の収集をしておかないとな、と。(※正直まだまだ業界の勉強は十分とは言えないので、変なことを言っていたら、ぜひコメントください)

展示に関しては、facebook, google, twitter以外は、ほとんど存じ上げない企業で自身不勉強を反省しつつも、「なんでAccentureの人が?」と皆さん思われるようで、逆に宣伝もしておきました(笑)

あ、irepさんやアライドアーキテクツさんは、知人がいらっしゃるので認知しておりました。web/マーケティング領域は友人も多いため、思わぬ遭遇もありましたね。

また来年も参加したい、もしくはAccenture Digitalとしてブースとか出してみたいと感じました^^

(参考)参加したKeynote Session

◆[K-4]OPENING KEYNOTE PRESENTATION
リアルタイムの瞬間を捉えて、マーケティングインパクトに繋げる
Melissa Barnes
Head of Global Brands
Twitter Inc.

◆[K-5]KEYNOTE PRESENTATION
台頭するプログラマティックメディア〜メディアの未来〜
Brian O'Kelley
CEO&CO-FOUNDER
AppNexus

◆[K-6]KEYNOTE PRESENTATION
気づきからお届けまで、効果的なeコマースマーケティングとは
Lisa Utzschneider
Vice President of Global Advertising Sales
Amazon Media Group LLC<イベントURL>
http://www.adtech-tokyo.com/ja/index.html#conference

3Dプリンターへの参入による競争優位の確保とは?

今朝、日経新聞を読んでいると「リコーやキャノン、3Dプリンターに参入」という記事が。もちろん、今後の市場拡大は明らかであり、プリンターメーカーとして参入すべき領域であるのは間違いない。一方で、関連する法制度の整備や標準規格化など、競争優位を確立するためには、製品開発以外にも取り組むべき点も多い。

一般に、3Dプリンターは金型を作るとコストが高くつくような多品種少量生産に向いているといわれていますが、個人的にはもっと想像力を働かせて、市場を広く捉えるべきと考えています。そもそも金型では作りにくい形状の部材を作ることも可能であるし、個人レベルでの活用が進めば、例えば自作フィギュア市場の拡大など、「ちょっとしたものは自分で作るか」という潮流が産まれるかもしれない。

そうなってくると、設計図の知財問題や著作権に対して、迅速かつ自動で対応が可能なソリューションが求められたり、法制度とも関連して、新たに解決すべき問題が浮上してくるはず。IT戦略の専門家の視点では、こういった3Dプリンターの本機能の周辺に潜む課題をいち早く捉え、テクノロジーにより解決・高速化することに、リコーやキャノンといった大企業は勝機があるのではないかな、と。

先ほどの知財の件についても、キャノンやリコーは知財部門を保有しているわけだし、ベンチャー企業に比べれば現時点では優位性があるでしょう。一方で、手をこまねいていればベンチャーと特許事務所等のコラボレーションにより、これらの優位性も失われる。規模と優位な機能を活かした迅速な市場参入が一つの鍵になるかなーと。

もう一つ、検討したいのは3Dプリンターの稼動・使用状況のデータ集積ができないか、という観点。現在でもプリンターの稼働状況をキャプチャして、故障に先んじて対応を実施するなどの活用が進んでいるが、もう一歩踏み込んで、3Dプリンターで処理される素材・設計内容まで収集できれば、一気にインサイトを深めることができるかもしれない(もちろん、規制や個人情報も含めて懸念点はたくさんあるが)。

いずれにせよ、こういったことにまで踏み込んで新規事業としての可能性を見定め、挑戦していくべきと思います。
今後の展開に期待!

羽田空港の顔認証出国実験へ参加

みなさん、まだ蒸し暑い日が続きますが8月も終わり、徐々に秋の気配を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
本日から本格的に夏休みをいただいて、家族でシンガポールへ旅行へ出かける所です。

羽田空港からの国際線で面白い実験に参加しました。どうやら東京オリンピック開催に向けて、日本国民の入出国確認作業を最小化すべく、各社が実験を進めているようです。
僕が不勉強で知らなかったのですが、パスポートのICチップの中には、証明写真のデータが保存されているようですね。顔認証システムでは、このICチップ内の画像データ(形式までは分かりませんが、jpgかtiffかな)と、ゲートで撮影する顔画像を照合して認証をする仕組みのようです。
なかなか良い経験になりました。これで少しでも業務プロセスの短縮になるといいなーと思います。

では、またシンガポールより☆

今週の気になる記事

ちょっと弊社関連ネタが多くて恐縮ではあるのですが、面白いなーと思ったので、共有まで。

◆「脳波や視線で家電を操作」、PhilipsAccentureがコンセプト実証用ソフトウエアを開発

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140822/372061/?SS=imgview_ndh&FD=-1471211293

昨今、Ice basketで話題を集めているALSにも役立つのではないかと考えられるテクノロジー。
こういった先端研究は、専門領域の有識者ではないと進められないところがあるのですが、僕もこういう領域をどこか確立しなくては…と最近よく考えます。

まずは、こういった事例については、経過も含めてウォッチし、他の業界や他用途で同じような適用ができないか…を考えていきたいと思います。

◆ 一足飛びの技術導入が加速、「リープフロッグ」とは何か

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/080400022/?ST=cio-consumerit&P=2

概念としては分かるのだが、理由の考察に関してはやや懐疑的です。
ファブレットが流行る理由が動画が見やすいから…というのは、一般的に考えればそうかもしれません。

一方で、新興国のインフラに鑑みるに、動画をリアルタイムでどんどん見るというのは、実際問題まだまだ先の話であり、現地の方々が本当にそういう理由で購入意欲を持っているのか…は個人的には疑問。
もちろん、スマホもPCも持っていなければ、ファブレットくらいの大きさのデバイスがちょうど良い…ということは往々にしてあると思い、その点については異論はないです。

結局の所、新興国が先進国と同じ流れを汲んで成長していくわけではない…という基本的な視点を踏まえると、こういったことは別に不思議でもなんでもなく。先進国が直面している"cutting -edge"を新興国も知り得る時代になっているわけです。インターネットの恩恵の一つですね。彼らとしても、情報さえあれば、一足飛びに最新のトレンドに乗ることも可能であり、しがらみがない分、躊躇がないという状況は生まれ得るでしょう。

◆ ◆ ◆

さて、今週は短いながらも夏休みを取る予定です。
初めてのシンガポール旅行。現地の知人や同じタイミングでシンガポールへ来ている日本の友人などともmeet upしつつ、基本的な観光所は押さえていきたいと思います。

初のビジネス出張 to China

意外かもしれませんが、社会人になって初めての海外出張が決まりました。…といっても、中国-大連なので近くではありますが。

前職も外資系企業だったのですが、こちらでも海外への出張の機会というのはかなり少なかったという印象。
特に、日本企業相手に直接ビジネスを実施するコンサルティング部門やSI部門は、クライアントが国外へ進出する際にサポートで付いていく以外は、ほとんど海外へ出かける理由がなかったりします。

外資系企業に入ると、バンバン海外へ出張するという印象をお持ちの方は、会社による…ということをご理解いただければ。どちらかというと、海外に子会社をたくさんもっているような日本企業のほうが、海外出張は多いと思います。

火曜の朝から、ニューヨークから訪問されるクライアント対応のため、前日入りしてプレゼンのリハーサルや、中国メンバと挨拶したりなど。今回、僕は日本側のコーディネイターという立場であるため、特に資料作りなどはないのですが、けっこう調整に時間を取られており、本業が圧迫されていたり。

なので、出張中も本業のコンサルティングワークに集中する必要があるな…と、多忙を覚悟して今週に臨む予定。明日は成田空港9時半発なので、5時起きで移動かな…頑張って早起きします。

中国のお土産等、まったく思いつかないのですが、もしお勧めをご存知の方はぜひお知らせください。