外資系戦略コンサルタントの思考と興味

デジタルとビジネスと人の関わりについて、考えごとをしています

新入社員向け|イマドキの見やすい資料の作り方

みなさん、こんにちは、サトマモです。もうすっかり春…。
入学式・入社式を経て、フレッシュな雰囲気の若者が電車や街やオフィスに溢れていますね。
僕の会社でも、同じフロアに50人ほどの新入社員がやってきて、
物珍しくオフィスを散策しているのを、微笑ましく眺めています。

さて、仕事の面では本格的な働き始め。すぐにぶつかる壁といったら…資料作成(いや、色々と他にもあるとは思いますが)。
ちょうど、コンサル先のクライアントからも、社内のビジネス基礎力強化を…というお題で相談を頂いており、
良い機会なのでお勧めの書籍やサイトをまとめて共有したいと思います。

しかし、こんな情報が無料でも手に入るなんて、とても良い時代になったもんだと思います。


見やすいプレゼン資料の作り方 - リニューアル増量版

  • こちらも実践レベルでパワポによる資料作成の要旨がよく分かります。必見
  • この資料を見て、一時期はSegoe UIという英字フォントを使用していました
  • PDFでダウンロードできるのでお手元でも確認してみてください

伝わるデザイン 研究発表のユニバーサルデザイン

  • 本当にこれだけはしっかり読んでおくと、「見た目が変だな」というようなフィードバックが少なくなること間違いなし

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

  • アクセンチュアや他ファームでも最初に習う資料作成のお作法
  • 山口さんの当書籍で感心するのは、「まず書きたいことを全部書き出す」という作業について触れている点
  • 結局、これがまとまっているか否かであって、MECEとかピラミッドはその後です
  • 本当に基本編なので、絶対に押さえたいところ

かなり基本的なところですが、押さえておくだけで、ずいぶんと見栄えや仕事の効率が異なります。
スマートな仕事をする上で、是非是非実践してみてください。

とはいえ、実践で何度もレビューするという作業は大事。
上司・先輩とよく話すことが、何事も上達の近道です。
社会人生活を楽しみながら、良い仕事をしていきましょう♪

Excelがダサい…そんなときに読むと良い書籍とサイト

このExcel表、どういう構造化分かりにくい…という悩みはさることながら、
実は、表のデザインが悪いと可読性とテンションが下がります。

僕の上司にも、Excelのデザインにこだわりのある人がいて、何度か指摘を受けたことがあります。
しかし、あるとき下記のサイトと書籍にザッと目を通してからは、指摘を受けることも少なくなりました。

見栄えが良い、ということは、ビジネスにおいても重要なこと。
数字の計算・シミュレーションにExcelを使用することは多々ありますが、
見た目の美しさは論理や結果を上手く伝えることに、とても大きく左右します。

数字が合っていれば、一緒でしょ ⇒ 全然違います

ちょっと知っているだけで、仕事がスムーズに進むのであれば、知らねば損です。 是非参考にしてください。


世界標準のExcel表 プロはこう作る プロフェッショナルが教える「実戦用」Excel資料作成術(上)

▼縦の罫線を消して、横も薄くするだけで可読性が全然違います。お試しあれ
▼数字はできるだけ元々英字のフォントを当てたほうがキレイです(Arialなど)

上記の書籍版がこちら。

外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方

▼エッセンスは同様ですが、もう少し細かいレイアウトの構成など、丁寧に記載されています
▼2014年版なので、最新バージョンのExcelと操作感が異なる部分もありますが、概ね問題なく使えます


役に立つ情報だったでしょうか?
それでは、have a nice documentation work!

2017年の振り返り

あけましておめでとうございます。さとまもです。

すっかり年も明けてしまいましたが、2017年はどんな1年だったのかなと、少し振り返ってみます。

仕事面においては、新規事業のコンセプト立ち上げ、デモ開発を通じて、人工知能ブロックチェーンといった、いまやDigitalを検討する上では欠かせない技術要素やユースケースについて多く考える機会がありました。

ふと思い返すと、昨年も編集に携わった Accenture Technology Vision 編纂時の議論や調査がベースになっているなぁと。 すべての行動には意味や繋がりがあるんですね。2018年も引き続き、編集チームで活動しようと考えています。

2017年後半では、本業としてのクライアント企業のデジタル変革を支援する機会に恵まれ、一気に正念場を迎えています。 2018年もこの取組をクライアントと共に力強く推進することが、仕事だけではなく自分自身のキャリアにおいて、とても重要な歩みになりそうです。

もう一点、かなり時間とエネルギーを費やしてきたのが、Art x Business の取組。 どちらかと言うと、取組になる前の探索に近かったかなと思います。

AI x Musicというキーワードで演奏家の脳波を測定しながら室内楽コンサートを行ったのですが、非常に多くの示唆を得られました。 2016年に実施した Digital Art in the Office に続いて、人とアートとテクノロジーの在り方をテーマに、いくつか検討や企画を進めてきましたが、2017年は様々な対話・検討・実験を通じて、自分の中で確かな手応えが産まれてきた1年でした。

2018年はいくつか目に見える形での取組に昇華していきたいです。


2018年は、昨年から取り組んできたことは継続して注力・拡大していきながら、 自分自身にもたくさんの養分を与えて、人としての器や教養を高めていきたいと思います。

日頃お世話になっている皆様からも、たくさんアドバイスやご一緒できる機会を頂けますと幸いです。

本年もどうぞよろしくお願いします。

それ売れるの?という本質的な問い

ブログ書くのご無沙汰です。

さとまもです。元気です。

 

さて、ここ一年新しいソリューションの企画支援や立ち上げ、自社のオファリング整備に携わってきているのですが、ここ最近、クライアントとの会話もチームとの会話も、こればっかり言ってる気がします。

 

で、それって売れるんですか?

 

1週間の半分くらいはこれしか考えてません。

いまだかつてないほど、プロダクトやサービスらしきアプリケーションを作るのは簡単な時代になりました。

その一方で、使ってもらえる確率というのは、相対的に低くなってきており、何と無く新しいテクノロジーを使って何かやりたい…というニーズはよく聞くのですが、パッと聞いた感じ、売れるのかな?  そもそも使われるのかな? と感じる場面が増えてきました。

 

基本的な概念としては、売れる=多くの人に使ってもらえる、ということ。多くの人というのは、闇雲なマスユーザーというわけではなく、ターゲット顧客のうちの収益が取れる一定の割合が支持してくれるということです。

 

このあたりの感度って、商売の勘とも言えますが、けっこう身に付けるのが難しいのだな、と。僕自身、別に得意でもなんでもなく、ただその問いに対して向かい合っているだけです。

典型的なコンサルタントとして成長していくと、整理するとか統合化して意味付けする、ストーリーを見出すということはできるようになるのですが、売れるかどうかを見極めるのは、またかなり違う嗅覚、能力が必要だなぁと。

 

課題は大きい方が取り組み甲斐があるということで、つぶさに見つめながら、一つ一つ具現化していきますか。

 

仕事も思考も、小気味好く、拍子をとってやらないとね。

 

 

デザインシンキングは本を読んでも分からない。でも・・・という人へのお勧め本 | Reccomendation books for studying Design Thinking

デザインシンキングやクリエイティブシンキングなど、昨今、ビジネスにおいてもデザインの重要性が語られるようになってきています。

「え、デザインシンキングって何?」という反応で、飲みながら諸々解説するという場面が何度かあったので、ちょっとまとめてみることにしました。

デザインって絵を描くことですか? ⇒違います

この領域で有名なのは、IDEOという会社ですね。デザインシンキングというコンセプトを作った人たちです。

「え、誰それ?」という方は、まずはこちらのyoutube動画を是非ご覧ください。

IDEO Shopping Cart Project

程度の大小はあれど、こんなことを自分自身が仕事や生活を通じて取り組むことが、デザインシンキングだという風に僕自身は理解しています。 昨今、こういった考え方や手法は進化を続けており、いまやデザインと企業戦略は切り離せない関係性へと発展していますね。

それでは、あまり整理にこだわらず、この領域で僕が役に立ちそうと感じた本を紹介します。

デザインシンキングに関するお勧め本(あくまで、サトマモの個人的なお勧め)

・なぜビジネスにデザインが必要なのか? 時代の要請をまずは理解しよう

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

・最終的にすべてはサービスとして形作られる。どのように事業として成り立つサービスを構想していくのか。その典型的な手法は押さえておくべし

THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Cases

・でも、自分はクリエイティブじゃないしな・・・という人へ。人は皆、クリエイティブになれる。IDEO創始者たちが確信を持って伝える思考方法

クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

でも、ぶっちゃけ本を読んでも全然よく分かりません。そして、どうやって試したら良いかもよく分からないと思います。

なので、結局は研修やセミナーに一度は参加してみるのが吉です。

あと、数年前からのブームなので、webに色々なコラムも掲載されています。 ざざっと理解したい方はこういったものを読むと良いかも。

Design Thinking入門 - Build Insider

終わりに・・・デザインシンキングだけでは、世界は変わらない?

僕も今時点での答えはないのですが、何となくデザインシンキングを頑張っているだけでは、世界は変わらないような気がします。

もちろん、サービスや製品は消費者の視点から徹底的に改良され、それはそれで暮らしやすい世界が訪れるでしょう。

一方で、以前にgoogleAmazonが仕掛けたような大きな変化は起こるのでしょうか? なんとなくだけど、Noに近い気がしています。

構造を理解し整理する力やテクノロジーへの知見が先にあり、次にデザインが出てくるのかな・・・と。 この点に関しては、必ずしも一つの解はないですし、色々な意見があるはずなので、引き続き考え事のテーマとしていきたいと思います。

最近の潮流として、こうしたデザインシンキングの領域も、段々とコンサルティングの仕事として捉えられ始めています。 そもそものコンサルティングの仕事に興味がある方は、以前にまとめたお勧め本もご参照ください。

mamorutit.hatenablog.com

おしまい

Curation is needed in the company info cloud as well

弟子っていう表現もちょっといまいちでしょうか。なにやらここ数年、プロジェクトで一緒に働くジュニアメンバー達に、繰り返し繰り返しコンサルタントとしての基礎知識やスキル、ITトランスフォーメーションに最低必要なIT業務の成り立ちやITガバナンスの考え方を教えてきました。

ファームは未曾有の人不足。できる人だけでチームを組むのではなく、ある程度できそうな人を育てながら仕事を完遂するしかしょうがない。そう腹を括り、自分も踏んできた軌跡を一つ一つ積み重ねながら進めてきました。

その取り組み自体は、組織力の底上げのために誰かがやらなくちゃいけないことだし、大半の部下にとって(もうしばらくはコンサルタントとして仕事をしようと考えている人)にとっては、今後の財産になるので、前向きに取り組んでいます。

一方で、トレーニング資料の共有だとかいちいちやっていると面倒だよね、と。「ここに置いてあるから、一通り読んでおいてね」と本棚ごと渡したいと感じていました。

そんな時、朗報が。弊社でも個人ごとのクラウドサービス型ファイル共有ツールが公式に展開され、権限管理した上で、こういった貴重な資料を気軽に共有できるようになりました。ホント、テクノロジーの力は素晴らしい!

グローバルも含めてとんでもない量のトレーニングやフレームワークがあるものの、普遍性と効果の観点で、これ絶対!というものに絞って共有を始めました。これって一種のキュレーションですよね。会社のknowledge exchangeインフラはインターネットみたいなもので、情報量が膨大な中、目利きが必要になってきています。まさにインターネットとキュレーションサイト。
もちろん、これだけ有形化された知識が世界で共有されていること自体が素晴らしいことなのですが。

僕らコンサルタントに求められている知識や見識はものすごいスピードで変わったり、増えたり、ちょっと減ったりします。

今まで以上に、

  • 普遍的な原則や知見を見出す力
  • 新しい物事の手触りや世界観を迅速に理解して応用する力
  • 必要な情報の詳細にたどり着くためにインデックス化する力

が求められていると感じています。

僕らはそういったニュアンスのことを「キャッチアップ力」と呼んでいるわけですが、これはなかなか簡単ではないですね。でもこの業界でやっていくためには、この力が根幹となるのは間違いありません。

時代は大きく進んでいる。
僕が1年半かけて習得したことを、同じ時間をかけて習得する時間はないかもしれない。また僕が一度通った道なのだから、手を引きながら、背中を押しながら、僕よりももっと早く駆け抜けてほしい。

何よりも僕のチームにいることが、人生にとってプラスになるように。

時にはイラっとしてしまう僕ですが、そんなことを想いながら、チルドレン育成に今日も精を出します。

おわり

言語の壁はなくなりつつある? /Have language barriers been disappeared?

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こんにちは、佐藤守(さとまも)です。
社内のブログ当番で、こんなテーマについてブログを書いたので、こちらにも。
最近入手した便利ツールから発想して、英語にまつわるテーマにしたいと思います。

外資系企業で越えなければならない壁

その一つは、英語でしょう。
Digitalの最前線は残念ながら、欧米。先進情報を得るためには、英語の読み書きは欠かせません。読むこと(Reading)については、数年前に比べればずいぶんと楽になった、というのが僕の所感です。それはひとえに、Google翻訳の登場と精度向上を含めた翻訳アプリの充実という寄与が大きいです。

先日ビックリしたのですが、スマホ版のGoogle翻訳では会話を音声認識して、翻訳してくれる機能があり、さながら逐次通訳のようでした。ソフトウェアの進歩だけではなく、今後は専用のハードウェアの進化も容易に想像できます。ドラえもんでいうところの、翻訳こんにゃくの世界がやってくる日は近いのかもしれません。

(参考)言葉の壁は崩壊寸前-翻訳ツールが切り開く未来
http://m.jp.wsj.com/articles/SB12751571096197434046704581513822727370338?mobile=y

さて一方で、書くこと(Writing)についてはどうでしょうか?
みなさん、日常生活で英語を書く機会というのは、どの程度あるでしょうか。
僕は幸い?ながら、2013年から外資系のクライアントを支援することになり、それ以来、英語を書くことが必須となりました。メールも資料も全部英語という環境下ですが、ここではGoogle翻訳があまり役には立ちませんでした。

伝えたいことを日本語で表現すると、英語としては不自然になることが多く、うまく翻訳ができないことが多々あります。これはGoogle翻訳が悪いわけではなく、結局英語での表現や言い回しをうまく表現できていない入力者側(僕)の問題なんですね。

しかし困りました。「自分が書いた英語って合ってるのかな?」というのを検証するのが、思いの外、難しいのです。しかし、そういう悩みもDigitalメンバーなら、やはりテクノロジーで解決ですね。最近、たまたまですが英文をチェックしてくれて、さらにはより自然な英語にリフレーズしてくれるという神ツールに出会ったのです。みなさんもすで使用しているでしょうか?

■Ginger
http://www.getginger.jp/#about

イスラエルのスタートアップが作っているソフトウェアです。
「オンライン上でネイティブが使う1.5兆もの英語フレーズを独自に解析。解析したデータに基づき、チェックした英文をより自然で正しい英語に最適化できるのです。」(上記Webページ抜粋)

なんということでしょう、素晴らしい!

実際に使ってみると、前置詞の用法を指摘してくれたり、リフレーズでより滑らかな英語にしてくれたりなど、とても役に立っています。このツールも活用して、クライアント向けの正式資料では、よりフレーズを吟味するようになりました。
まだ目に見える効果はありませんが、段々とクライアントも僕の英語が、(多少は)まともになったことに気づくのではないでしょうか。

 

◆ソフトウェアとして面白いところ

このソフトウェアはどのように作られているか・・・と考えるに、1つはユースケースの設定が面白いということに気がつきます。先ほど述べたように、あくまで英語を書いてみたけど、これって正しいのかな?という不安を解消するためのツールです。英語が読めない~という次のステージに来ないとは気づきにくいですが、日本だけではなく、非英語圏の人には共通の課題であり、まだ解決されていない課題にうまくリーチしながら、それなりにユーザー数も期待できる市場選定。うまいところに目を付けるな~と、とても感心しました。

ところで、このGinger Softwareという企業。イスラエルの至宝と呼ばれるシリアルアントレプレナー(次々に起業する人)のヤエル・カロブ氏がCEOを務めています。こういった優秀な人材が世界にはたくさんいるんだな、と思うとワクワクすると共に、英語が・・・なんて言っていないで、どんどん繋がっていかないと、我々のミッションでもある「Digital Disrupt」には到底行き着かないな・・・と考えさせられました。

 

◆最後に・・・だって人間だもん!

ビッグデータ自然言語処理の発達は、僕のような英語が不得意な人にも、一定の英語能力を与えてくれています。ただし、やはり言語というのは人間を人間たらしめる要素の一つ。翻訳こんにゃくの登場を待つ前に、そんくらいやってやろうじゃないか、と闘志を再燃させましたとさ。

おしまい。